2024.09.16

オーナーとしてのアトツギと経営者としてのアトツギ

アトツギが後を継ぐ予定のファミリービジネス・スモールビジネスの形態が法人であれば、資本(所有)と経営を切り分けることが出来る。アトツギだけど、会社経営には興味が無いとか自信が無いとかという人であれば、経営を思いっきって経営が得意な人、あるいは、プロ経営者に任せてみてはどうだろうか?

自分は例えばオーナー兼新規事業担当役員とかになり取締役会は関わるが、普段の経営は任せると言う事もありだと思う。自分が代表取締役会長で社長を誰かに任せるとかもありではないだろうか。

以前、アトツギは承認欲求が強いと言ったが、承認欲求の強いアトツギは、キラキラした派手なイベント等に参加出場したりすれば良い。だけど、普段の経営は他の人に任せてますとすれば、割と上手くいくのではないだろうか。

また、もっと言えば、完全に経営は任せてしまって自分はオーナーとしてのみ関わり、サラリーマンをやってますと言うパターンもあるのではないだろうか。この場合でも少なくとも年に1度、できれば四半期毎に業績の報告は受け、会社が問題なく経営されているかというチェックはしないといけないとは思うが…

これら程ではなくても、例えば、CxOにプロを迎え入れるということがあってもよいとも思っている。例えば、CFOに公認会計士の資格を持ったプロを迎えたり、CMOにマーケティングのプロを迎え入れるとかだ。

中小企業は、どうしても専門知識を持った人財が不足しているために、もっと業績を伸ばせるのに伸ばせてないと言う事が多い。

また、昔からの慣習でアトツギや経営者がスーパーマンのごとく、あれもこれもやらないといけないという古い習慣に縛られている経営者やアトツギも多い。

ちょっと違うかもしれないが、言いたいことは同じような事なので事例としてあげるが、例えば、寿司職人なる仕事は今や修行しなくてもYouTubeなどを見て練習すれば数日、遅くても数週間でお店を開業できる。実際、YouTubeで見て練習して寿司屋を開業した人が既にいる。

何が言いたいかというと、今までの常識はもう通じなくなってきてるのだ。だから、中小企業だからこうだ!とかアトツギだからこうしなければならない!みたいな今までの常識や習慣・慣習は思い切って捨てて、新しい価値観で会社を成長させていく事が必要なのではないだろうか。

時代は、刻々と変化している。人口が急激に減り、後を継ぐ人も減り、アトツギがいないから会社を閉めるという会社が激増し、日本経済を支えている中小企業がドンドン減っていく。このままでは、日本経済が崩壊し、日本の未来がお先真っ暗となってしまいかねない。その為にも、アトツギは今までの常識を覆し、また、オーナーとして会社の存続を第1に考え、資本と経営を分離、あるいは、ハイブリッドに分離させ、会社が100年1000年と存続していく仕組み作りを考えていく時代にさしかかっているのかもしれない。