2022.04.22

2代目・後継者・アトツギの為の上司との付き合い方

■結論

2代目・後継者・アトツギ(以下、アトツギと言う)の性格、上司の性格にもよりますが、論理的に一般論で考えると、上司は基本的には先代を見て仕事をしてます。

しかし同時に、将来、この部下であるアトツギが社長になった時に自分のことを大切にしてくれるだろうか?という気持ちと同時に先代の子供ってだけで社長になれるってのはズルい!という心理も働いてます。

潜在的に思ってるか顕在化してるかどうかは分かりませんが、少なくともこれらの心理が働いていて、どれが強くなるか次第で、アトツギに対する態度に出てきます。

また、日々の事で考えると、アトツギは先代と直接話が出来るという事も上司は頭をよぎることでしょう。

その様な心理状態を考えると、アトツギは上司に対し、あなたに基本的には従順ですよ!という態度を示す必要があります。

そうしないと、上司に嫌われてしまい、上司・先代vsアトツギという構図ができあがってしまいます。

そうなると、アトツギは負けが確定し、社内に居づらくなります。

ただ、私も経験がありますが、私に役が付いた後も私を君付けで呼ぶのは止めて欲しかったですねぇ。元上司の社会的承認の欲求でマウントを取りたかったんでしょうが、その時は既に元上司の上司に私はなっていたので…

従って、イエスマン、指示待ちの従順という意味ではなく、上司の手柄になるように先手先手でホウレンソウしていくことで、上司にとって、いてくれて助かるというポジションを創り出していくことがアトツギにとっては重要です。

■上司のプライベートを知る

上司の心を開かせて上司に仲良くしてもらう為には、多少なりとも上司のプライベートを知り、上司のプライベートに関わる必要があります。

そうすれば、上司から見たら可愛いアトツギだなぁと、可愛がってくれるようになります。

例えば、上司が自宅で家族とBBQをやるとします。その時に、BBQやるからよければおいでよ!と言われるぐらいの関係性ができていればGoodです。

では、なぜ、上司とプライベートを含めてのお付き合いをするべきなのでしょうか?

答えは簡単で、アトツギである自分を守って貰うためです。来たる先代との闘いや何か失敗した時に社内や顧客や取引先に対して、アトツギである自分を守って貰う必要があるからです。

アトツギというのはやっかいなもので、日本的考え方が強くでる文化です。欧米ではさほどアトツギという発想はありませんし、アジアでも中国や北朝鮮や韓国などの南北朝鮮を含めた中華圏では兄妹が力で奪い取るものという文化だったりします。

良くも悪くも、日本的に平和的に次世代に政権を移譲するという文化は他国では珍しく、それが故に、アトツギはアトツギである必要があるのです。

■良い部下とは

良い部下とは、一言で言うなら結果を出す部下であると言うことです。営業なら売上や荒利をあげることだったり、エンジニアなら早くて品質が良くて新しい技術をどんどん吸収する人財だったりすることが良い部下と言うわけです。

それに加えて、日本的なチームワークを円滑に活性化できると完璧でしょう。

まだ、この段階では部下育成や人財マネジメントは考えなくて良いので、まずはスペシャリストとしての才を発揮することが肝要かと思います。

■熱意

アトツギが入社したての頃は、アトツギに力がまだ無いのに注目だけはされます。なので、アトツギにとにかく必要なこととは何か?

それは、熱意です。パナソニック株式会社の創業者松下幸之助氏も著書の中で2代目は熱意が大切と書いています。

熱意が人を動かす。私もそう思います。熱意が無ければ人は動きません。上司も論理的に理解しててもアトツギに熱意が無ければ、やること自体に意義を感じなくなります。

アトツギは、熱意と行動力で上司をまずは動かせる存在になりましょう!