GWのニュースを見てると、円安で海外旅行での食事代やお土産代がとんでもなく高かったと報道されていた。
しかし、これは正しくもあり、間違ってもいる。
単純に円安だけが原因ならここまでは高くなっていない。
1ドル110円が155円になったってことは、単純に計算して1.41倍の計算となる。つまり、同じ物を日本で1千円で売っていたとしたら海外(主にアメリカ)では、1,400円で売っていないといけない。
しかし、実際は2千円ぐらいしてる場合が多い。つまりは、円安以上に何らかの理由で相対的に日本円が安くなっているはずだ。
となると、それは何だろうか?
結論から言うと、インフレだ!日本もここ数年円安もあり物価が上がってきてはいる。しかし、日本のインフレは2〜3%程度だ。
海外はここ数年、7%とか10%とかのインフレが起きている。それも複利的に膨らむわけだ。
海外はそれに賃金も上がってきてるから、GDPのパイも膨らんできている。
しかし、日本は賃金も少しずつ上がってきてはいるものの、まだまだインフレも低いし賃金の上昇圧力も弱い。
賃金が上がらないのは、私は雇用の流動性が日本は低過ぎるからだと思っている(これについては又別に論じることとする)が、それだけではない。
上昇圧力もかかるが上がる要素もある。それは人口減少により、人手不足になり賃金が上がっていくという要素がある。
そう考えると、ここ数年は日本の今後の経済の別れ道と言って良いのだが、肝心の政府は政治と金の問題で経済の事は後回しになっている。
結論として、円安だけで無く、他国の方がインフレ率が高く推移しており、しかも、それが福利で膨らんでいるため、日本が相対的に経済が地盤沈下している事によって、海外旅行での食事代やお土産代などが凄く高く感じるのである。
と考えると、アトツギがこれからの経営を考えるときに、やはりどう考えても今後、人口減少、GDPのパイが減少、等を考えると、長期的に円安になることは間違いない。
従って、やはり、外貨を獲得することはどんなに小さな会社でも今後の経営においては重要な要素になってくると言っても過言ではない。
越境ECや越境インサイドセールス、等々、まずは国内にいながらやれることを積極的に考えて行動していくべきだ。
外貨を獲得できないと、賃金を上げていくことはかなり厳しい現実が待っている。