2022.06.13

アトツギのインフレ経済経営

■日本もしばらくはインフレが続く

世界に比べて日本はインフレ率が低いものの、2%以上のインフレが起きています。

経済を分析してみると、これは一時的なものではなく、これから数年間は続くインフレ経済の時代です。

賃金が上がり続けるためには、私の持論ですが、労働市場の岩盤規制を砕く必要があるとは思いますが、一時的にここ数年は賃金が上げる可能性が高いのではないでしょうか。

ただ、インフレ率よりも賃金の上昇率が上回るとは思えませんから、生活が楽になることは無いであろうとは思われます。

■アトツギの会社の商品やサービスも値上げを

アトツギの会社の商品やサービスも値上げをしましょう!!堂々と値上げをしましょう!!

もし、アトツギの会社が商品やサービスを値上げできないのであれば、それは問題です。

何故ならば、アトツギの会社の商品やサービスがライバル会社と比べて優位性が無いと言うことになります。

例えば、同じ商品でもデパートで売れば、スーパーやホームセンターで買うより高く売れるのは何故でしょうか?

それは、同じ商品でも売り方が違うからです。つまりは、同じ商品でも売り方を変えれば、高く売ることができると言うわけです。

従って、もし値上げができない理由があるのであれば、それはアトツギの会社がマーケティング的に失敗してるから、もしくは、何もしてないからです。

なので、同じ商品でも売り方をどう変えれば、値上が簡単に行えるか?どうすれば同じ商品に付加価値を付けて売ることができるのか?というマーケティング戦略を見つめ直すべきです。

スーパーやホームセンターとデパートは売り方が何が違うのか?アトツギは研究してみる価値がありますよ!

■アトツギのインフレ経済経営

アトツギの会社の商品やサービスが値上げできて、利益率が向上したのであれば、是非、スタッフの賃金を増やしましょう!

恐らく、アトツギの会社の商品やサービスが値上げできたのであれば、アトツギは今後の百年に1度の何かが起きても乗り越えていける可能性がかなり高い能力を持っていると思います。

従って、労働市場の岩盤規制が緩和されなくても、是非とも、スタッフの賃金を増やしてください。

それが他社との差別化になり、優秀な人材を集める要素の1つになります。

アトツギ以外の会社もこの様にしていけば日本全体が賃上げ、インフレと良い循環に入っていくのですが、私の予想ではそうはならないだろうと思います。

そうなると、毎年少しずつでも確実に賃上げしていってる会社は、それ自体が他社と差別化され会社の強みとなり、優秀な人材が集まり、更に売上や利益向上に繫がります。

■人財の採り方の変化

今後、人財の採り方も変わってくると思います。求人かけて面接して採用!ではなくらインターンを募集し、3ヶ月から1年ほどいんたとしと働いて貰い、優秀であれば採用、そうでないならば不採用という求人のやり方に徐々に変わってくるはずです。

大手の誰でも良いという仕事には相変わらず、新卒大量採用とかやるでしょうけど、大手であっても肝心の会社の中枢になる重要な職種にはインターンを導入して人財を見極めて採用不採用を決めていくことになると思います。

サラリーマンが報道している報道機関は、その流れに気付いておらず、ほとんど報道されません。稀に日系やテレ東のビジネス番組やニュースで取材されることもありますが、特別なやり方ぐらいにしか扱われませせん。

しかし、大手は肝心の会社の中枢を担う職種には、ジョブ型採用を広げ、その為のインターンを雇い、その結果で採用不採用を決めるというやり方をここ数年で増やしてきてます。

つまりは、優秀な人財はインターンで見極め、その結果で採用不採用を決めることが大切なのです。

なぜか?

30分や1時間ぐらいの面接で、その人が優秀かどうかなんて分かりますか?私は分かりません。

なので、インターンを導入し、インターンに来て貰って、優秀かどうかを判断しようと言うのです。

採用される側にしてみても、どんな仕事でどんな会社の雰囲気で、その仕事が楽しいかどうか、十二分に検討する時間と体験を味わえることができるわけです。

この様に、インフレ経済の時代においては、賃金が上昇されることが多少は予想され、また、少子化と言うことを考えてみても、賃金を少しずつでも毎年増やしていき、他社と差別化し、インターン制度で優秀な人財を炙り出す。

このことこそが、会社の明日への戦略の1つと言えるのでは無いでしょうか。

■今までの経営感覚は捨てろ!

この30年間、日本はデフレスパイラルに陥り、ずっと、物の値段が上がらない、賃金が上がらない、そういう時代でした。

なので、アトツギの皆様も恐らく、その経営感覚が抜けてないと思います。

しかし、世界的な気候変動による穀物の生産不足、中国やインドに代表されるように海外では人口爆発と生活水準の向上で食べ物や水などの需要が旺盛で供給を上回っていること、ウクライナ戦争による小麦などの穀物の生産の低下や輸出の規制などによる穀物の世界的な不足、EVや自動運転などに代表されるように供給を上回る半導体の需要、構造的な円安など、ここ数年はインフレは起きるけど、デフレにはならないでしょうという経済環境になっています。

なので、少なくともこの数年は、アトツギはインフレ経済下における企業経営を考えなければなりません。

そうしないと、間違った真逆のジャッジをしてしまうことになりかねません。

私も社会人になってから、デフレスパイラルの経験しかありません。

しかし、時代はインフレ経済の時代に突入したのです。

日本企業は頑張って努力してるので、2%程度のインフレで収まっていますが、海外は40年ぶりの8%のインフレなどが普通に起きてるのです。

その結果、日米、日外国で、金利の差が発生して円安にかなり動いていきます。黒田総裁が来年の任期満了までは、少なくとも、異次元の金融緩和が日本では続くと思われ、その後、総裁が変わって出口戦略に向かうにしても、既にその時には海外は金利がかなり上がってるわけです。そうなると、日本が元利で追いつくにしたって数年はかかります。よって、ここ数年間は円安傾向は変わりません。金利差が縮まって少し円高に動いたとしても、110円時代から考えたら円安傾向であることには変わりません。

つまりは、お米以外はほぼ値上がりするとしか思えません。特にエネルギー価格が下がる要素が全くないため、日本も世界的なインフレに巻き込まれることは間違いないのです。

外的要因とはいえ、ようやく、日本もインフレ経済に転換です。それに伴う賃金上昇が起こり、景気が実感として良くなることを期待しますが、年金がいくら貰えるか分からないことや、生産労働人口の減少などを考えると、賃金が上昇しても、なかなか実感を伴う景気の回復は難しいかもしれませんね。

私のブログは、 note でも絶賛更新中! note だけに書き下ろした記事もあるよん!