■戦略的M&Aなら、アリ!
昨日、銀行系のM&A会社の方の話しを聞いてきました。結論から言うと、戦略的M&Aならありかなぁと思います。
できれば、買収する側でありたいですが、EXIT側でも方法論としてはありかなと思います。
継承型のM&Aは分かりやすいので割愛しますが、自社の強み弱みをハッキリと認識させた上で、自社を発展させるための戦略的M&Aはアリ!だと思います。
■アトツギはお山の大将である必要なし
2代目・後継者・アトツギ(以下、アトツギと言う)が考えないといけないのは、BP(ビジネスプラン)をどうやって達成させるか、スタッフをいかにして幸せにさせるかを考えないといけません。
もし、BP以上の高い目標を達成できるなら、スタッフが幸せになれるなら、M&Aは1つの手段ではあります。
買収した会社の子会社になるという事であれば、ある程度、お山の大将でいられますが、アトツギがお山の大将にどうしてもこだわるなら、買収する側のM&Aしか方法はありません。お山の大将にこだわらないなら、EXIT側のM&Aもありです。
まとまったお金も入ってくるわけですし。
■M&Aは企業の成長戦略
中小企業にとって縁が薄かったM&A。しかし、継承型M&Aを中心に中小企業にもM&Aが普通の時代がやってきました。
企業買収も含め、手っ取り早く成長戦略を描くためにM&Aはオススメです。
例えば、自社ソフトウェアパッケージを開発している会社のBPの目標が3年後に売上倍、エンジニア数倍だとするならば、ソフトウェアの受託開発をやってる会社を買収することで、その目標を1年で達成させることができるかもしれません。
そうなれば、次の成長を2年早く描くことができるようになります。
また、逆に上記の事例で言うと、ソフトウェアの受託開発会社のアトツギであるとするならば、買収されることによって安定した売上を確保することができ、そこから更なる成長を描くことも可能になります。
■M&A相手は慎重に見極めるべし
そうは言っても、やはりM&Aはリスクもあります。もしかしたら、買収された後、エンジニアだけ引き抜かれ会社は自主廃業させられたりするケースも無いとはいいきれません。
ですので、M&Aの相手がどんな相手で、どんな経営理念やビジョンがあり、どんなBPを実現させようでしていて、財務基盤は問題ないのか?、企業文化は?など、慎重に確認する必要があるあります。
もし、ちょっとでもスタッフを大切にしない、大きく目指す方向がアトツギの考えてる方向とは違う、と言う場合は、M&Aはするべきではありません。
■結論
中小零細企業が、M&Aによって成長戦略を描く。今までだったらあまり考えられなかったかもしれません
しかし、今の時代、変化は激しい上に、スピードが早い。しかも、100年に1度の災害や疫病、技術革新によるブレークスルー(例:自動車業界など)、気候変動による様々な悪影響、戦争や紛争など、厳しい経営環境が益々更に厳しくなってきており、自社だけで生き残りを考えるのではなく、M&Aなどを通じて会社を成長させていく必要があるのかもしれません。