■アトツギの既存ビジネスを活かす
アトツギの有利な点と言えば何でしょう?
そう、既にビジネスが存在していることです。既存のビジネスがあるからこそ、アトツギなわけですから。
なので、アトツギが既存のビジネスを活かすやり方をやると、当然、有利に新規事業を展開できます。
■ケーススタディ
鉄工所で鉄はいっぱいある。受注生産でやれば在庫を持たなくてすむわけですから、例えば、オーダーメイドの鋳物生産というのは良いかもしれません。
オーダーメイドなので、単なる鉄の料金といことではなく、そこにデザイン料やオーダーメイドの手間賃を上乗せすることが出来ます。
また、言葉の壁さえ乗り越えれば、海外からの受注も受けることが出来ます。
セミオーダーメイドと言うことで、いくつかのテンプレートを用意して受注するのも海外向けには良いかもしれませんね。
新規事業として始めるに当たり、新たにお金がかかることはほとんどありません。カタなどを作る必要があるかもしれませんが、それもオーダーメイドの手間賃として請求できるので、問題ありません。
あとは、毎月の安定した収入ですよね。
ちょっと強引かもしれませんが、サブスク型にして、セミーオーダー方式でテンプレートを決めて、春夏秋冬でその季節にふさわしい家庭で使う鋳物を送るとするなど、良いかもしれません。
この様に、アトツギに有利なのは、既存のビジネスを新規事業の要素として使うことが出来るため、今から起業する人よりも有利にビジネスを展開することができます。
他には、農業や日本酒酒蔵、漁業などもやり方次第では有望な事業分野です。
■アトツギは撤退をしやすいように常に考えておく
新規事業は、必ず成功するとは限りません。どちらかというと失敗する確率の方が高いのがセオリーです。
そう考えると、アトツギのは失敗した時に撤退をしやすいということが重要です。
戦争でも重要なことは、食料や武器の補給路の確保と撤退をしやすいかどうかです。
そう言う意味では、今のウクライナ戦争は、ロシアは戦略的に練られた戦争のやり方とは到底思えません。
ビジネスにおいても人材や材料の補給が確保されており、撤退をしやすいかどうかというのは、非常に重要なことです。
アトツギは撤退のしやすさは常に考えておかねばなりません。
そう考えると、アトツギは店舗を借りてやるとより、自社の中で事務所なり店舗なりを構えることができると理想的です。
例えば、移動販売やるにしても、普通車を買うのではなく軽トラックを買って改造したほうが、リセールを考えるとアトツギとしては撤退しやすくなります。
この様に、アトツギとしては撤退しやすさも常に考えておく必要があります。
■既存のスタッフがFAしやすい仕組みを考える
既存のビジネスから融通を効かせながら新規事業をやっていくと、既存のスタッフが新規事業のビジネスをやりたいと言う人が出てくるかもしれません。
アトツギとしては、こんなに嬉しいことはありませんよね。なので、先代とも話し、既存のスタッフが新規事業に異動しやすいような仕組みを考える必要があります。
ただ単に、人が移るだけならなんてことはないですが、スタッフが抜けた後の既存のビジネスを誰がどのように穴埋めするのか。
ここを考えてなければ、異動したスタッフの穴埋めを強制的にさせられた既存のビジネスの周りのスタッフから不満が出ます。
これでは、アトツギがアトツギとして考えてたイメージとしては、かけ離れた物になってしまいます。
なので、アトツギはスタッフが既存のビジネスを抜けた後の対応策を考えて、それを仕組みにしておかなければなりません。
これはアトツギとしては、意外と難しい問題です。
既存のスタッフから不満が出てしまったら、先代としてはアトツギの新規事業を続けさせるわけにはいかなくなります。
なので、アトツギてしては既存のスタッフがFAした後の対応策までを考えて仕組化し、それを先代をはじめ既存のスタッフに納得して貰わないといけません。
この様に、アトツギがアトツギてして新規事業を失敗させない為には、色々、考えておく必要があります。
アトツギがアトツギてして、先代や既存スタッフにも納得して貰えるような新規事業を続けることによって、新規事業は失敗しないビジネスとしてアトツギにとって重要な仕事に育っていくでしょう。
アトツギは、アトツギなりに色々と面倒くさいこともありますが、アトツギだからこそ、有利に働くこともありますので、色々な事や物を活用しながら、新規事業を成功させましょう!!