■①人徳を身につけよう
この言葉を使ってるかどうかは別として、私のブログではしつこいぐらいにトップは部下や取引先等がついていきたい、この人と仕事がしたいと思われる人物になれ!と口を酸っぱくして言っています。
もちろん、著者である私もまだまだできていません。しかし、利他の精神で私欲を捨て、スタッフのために、取引先のために、地域のために、国のために、人類のために、と物事を考え行動する努力訓練を続けています。
これは、あくまでも私の私見ですが、昨今のマスコミや教育の結果、自分の権利を主張、守ることばかり考える日本人が増えたように思います。自分のことしか考えてない、自分の利益だけを考える、そういう日本人が本当に多い。また、1人1人の器がドンドン小さくなってるような気もします。それぐらい許してやれよ、という様なことでも自分が正しいと思ったら相手を徹底的に叩き潰す。そういう間違った方向への潮流が昨今の日本には起きている様な気がします。
自分の子供が笑ったら自分もうれしくなりますよね?自分の親兄弟が喜んだら自分も楽しくなりますよね?自分の友達が楽しそうなら自分もワクワクしますよね?
それをなぜ赤の他人や社会にもできないのか。
人を喜ばせて自分も楽しくなれる、そう言う自分になれるよう日々、私は努力行動訓練しています。
組織のトップは、そういう人徳が求められる役割なんです。
■②財務に強くなろう!
2代目・後継者・アトツギ(以下、アトツギという)が、自身で細かい経理をする必要はありません。勉強のために経理を経験しとくというのはいいことだとは思いますが、ある程度経理の仕組み、財務の仕組みが分かれば自身での経理の勉強も卒業していいでしょう。税理士や公認会計士になりたいわけではないので。
では、なぜ、財務に強くならないといけないのか。簡単ですよね。今、どのくらい儲かってて、どのくらいお金があって、どのくらい投資をしていいのか。それを確認、判断するための指標になるからです。儲かっているとしても、どのようにして儲かっているのか?今後起きる弱点は何か?そういう分析もできます。
分析をするためには、最低限、損益計算書と貸借対照表が理解できてないといけません。この2つが最低限分かってないと、分析もできませんし、財務から読み解く会社の健康状態が分かりません。健康状態が分かれば、次の手を考えることもできるようになります。
■③デジタルに強くなろう!
デジタルで重要な要素はデータです。現代のデータは、数字だけではなく、文字、会話、写真、動画、感情などもデータとして扱えるようになってきました。これらのあらゆるデータを分析解析し、ビジネスプランを実現するための手段として、データおよびデジタルを活用していく必要があります。
大手さんは割とデータを集めるのは上手で、社内にいろんなデータが転がっています。いわゆるビッグデータと呼ばれるような莫大なデータをお持ちだったりします。しかし、意外とそのデータを活用できてない会社が多いのも事実ですが。
中小零細企業は、データを集めるところから考えないといけません。現在の業務システムで貯まっているデータを含め、それ以外のデータもビジネスプランによっては必要になってきます。
まずビジネスプランありきではありますが、そのビジネスプランを実現させるためには、データをどのような活用し、デジタル機器やサービスなどをどのように導入すればよいのか、戦闘していく必要があります。
■④事業分野のスキルや資格の習得
最悪の最悪、自分1人でも事業を続けていけるように、また、技術者や職人が言うことを鵜呑みにせず、客観的にその技術等の善し悪しを判断するために、自社の事業分野におけるスキルや資格は習得するべきです。
何も分からずに任せてしまうと、経営者判断と技術者や職人の判断では真逆になってしまう場合があります。
常に経営者は、会社にとってメリットがあるかどうかで判断しなければなりません。もっと言えば、ビジネスプランを実現させるために必要かどうかを考えないといけません。
ビジネスプランを実現させるために必要かどうかは、経営者のみが判断できるモノです。
■⑤人的交流の機会を創ろう
会社を経営していくには、人的な交流は重要な役割を果たします。
営業においても、知識やアイディアのヒントとしても、会社経営の実務においても、人的交流があれば、すごく助かることが多いものです。
それが経営者の集まりでも経営者以外の集まりでも、それぞれにおいてそれぞれに重要な役割を果たします。
人懐っこく、そういう集まりを知らずのうちに自分で作っちゃう人もいます。そう言う人は既にある人的交流の集まりには参加しなくても自分で人的交流を創れます。
しかし、そうじゃない人は、いろんな集まりに参加する必要があります。その時に重要なのは、会社のビジネスプランを実現する為にその会がどう役に立つのか?を考えなければなりません。
ただ、会に入っただけでは、お友達はできても会社の役に立たないかもしれません。会社から会費を出す以上、会社にメリットが無いといけません。会社にメリット、つまりらビジネスプランをこの会に入ることによってどう実現させることができるのか?と考える必要があるわけです。
会社にメリットがあるなら会に入り、人的交流の機会を創りましょう!
■⑥本やYouTubeをたくさん読む観る習慣を身に付けよう
人間1人が身に付けられる知識教養には限界があります。その為に、時代を超え、国境を超え、人類は知識を共有する手段を身に付けました。それが本です。
数百年前、数千年前の遠くの国の人が身に付けた知識を現代の私が本を読むことによって身に付け、知識を共有する事が出来ます。
また、最近はYouTubeを本の代わりに観て知識を身に付ける人も増えてきたのではないでしょうか?
本もYouTubeも考え方が偏ってたり本当か嘘かなどを見極める必要はありますが、それを見極める為にも知識教養が必要です。
私もYouTubeが無い頃は一月に最低でも10冊ぐらいから多いときでは100冊近くの本を読んでいました。電子本が登場するまでは紙の本を読んでいたので、部屋の中が本だらけになっていました。電子本が出てからは電子本に切り替え、紙で持ってた本は売りました。
本やYouTubeは、自分では簡単には手に入れられない知識や教養を教えてくれます。知識や教養は使って初めて価値があるので、インプットだけでは自己満足ですが、アウトプットするにはインプットが無いとアウトプットできません。
会社を経営していくためには、幅広い知識と教養がある方が有利になることはまちがいありません。
■⑦趣味を持とう!
私は釣り、ゴルフ、水上バイク、演劇、旅行、天体観測写真、カメラ、エアーガンシューティング、ダイビングなど、自分で言うのもなんですが、割と趣味が多い方だと思います。
趣味を持つと2つ良いことがあります。
自分の好きなことに没頭できるので、ストレス発散になります。
2つ目は、仕事では絶対に出会わないような人達に出会えることです。
⑤で人的交流の機会を創ろう!と書きましたが、これはあくまでも仕事がらみの人的交流になります。趣味の人的交流は、ホントに仕事に絡まない人達と友達になれます。仕事が絡まないので、別世界の話しをいっぱい聞くことができます。
意外と会社の役に立つ話しが聞けたりすることもありますし、そもそも利害関係が無いため、プライベートも含めて仲良くなります。そうすると、会社員の方の家庭環境やどういう考え方価値観をしてるのか、自分のスタッフと置き換えて話しを聞くことができたりします。
また、自分の関わる仕事の世界とは全く別の仕事の話しを聞けたりします。そうすることで、アイディアが浮かんだり、全く違う業界とのコラボレーションを考えたりすることもできます。
このようにストレス発散も含めて趣味を持つことは、経営者にとって、重要なの要素と言えます。